創刊のあいさつ

はじめに

Journamics（ジャーナミクス）は、デジタル空間におけるジャーナリズムの確立を目指します。

昨今の技術革新は、社会全体に大きな影響を与えています。特にデジタル技術の発展は著しく、その影響力は今後も増すばかりでしょう。

デジタルでの情報発信には、便利な点がいくつもあります。リアルタイムに情報が伝えられる即時性、容易に国境を越える伝播力は、その代表と言えます。

一方で、デジタル空間は広大で、日々大量の情報が追加、更新され、まさしく玉石混交です。その中で本当に注目に値するものは、一体どれほどあるのでしょうか。

だからこそ、令和のこの時代に、デジタルネイティブな真のジャーナリズムが必要です。

創刊に際し、私たちの理念として「公器、継承、叡智」を掲げます。

「公器」とは、公共の利益を最優先し、報道を通して日本社会に貢献することです。
公平性と独立性を守り続けられるよう、健全な経営基盤を確立し、偏った利害関係を排します。

「継承」とは、社会を記録する役割を担い、刻々と変化する現代社会とデジタル空間における「石碑」のような存在を目指すことです。
過去の報道録へのアクセスを容易にし、みなさまに開かれたアーカイブとして機能します。

「叡智」とは、高度な専門性と倫理観を自らに課し、読むに値する情報の発信をすることです。
また最新のデジタル技術に順応し、新しい報道のかたちを絶えず探求します。

優れた航海士が荒海のなかで輝く灯台を頼りに探究を続けたように、Journamicsが読者のみなさまの道標となることを願って、創刊の挨拶といたします。

2025年2月　Journamics