【2025年2月22日】暗号試算取引所Bybitが、約15億ドル(約2,200億円)相当のイーサリアム(ETH)を不正流出させるハッキング被害を受けたことが分かった。
※ Bybitとは
2018年に設立されたシンガポール拠点の暗号試算取引所。
主にデリバティブ取引(先物やオプション)に強みを持つ。世界各国のトレーダー向けにサービスを提供し、急成長を遂げた取引所の一つであり、流動性の高さや取引手数料の競争力から、多くのユーザーを獲得している。近年は現物取引やステーキング、NFTマーケットプレイスなど事業領域を拡大している。
不正流出の概要
ブロックチェーンのトランザクション記録によると、攻撃者はBybitのコールドウォレットから401,347ETH(約15億ドル相当)を不明なアドレスに送金したとされる。
これにより、Bybitは暗号試算業界で過去最大規模のハッキング被害のひとつに直面することとなった。
取引所側の対応
BybitのBen Zhou CEOは公式声明の中で、「ユーザー資産は安全であり、すべて1対1で保証される」と強調。現時点で取引所の運営や出金には影響はないとしている。
Bybit CEO Ben Zhou氏のXから
また、Bybitのセキュリティチームは、ブロックチェーンの専門家やパートナーと協力し、事件の調査と盗難資産の追跡を進めている。
市場への影響
今回のハッキング事件を受け、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)を含む主要暗号資産の価格が下落している。
注)本記事は、仮想通貨取引所Bybitに関連するハッキング事件の報道を目的としており、暗号資産への投資を推奨するものではありません。またBybitは、本記事公開時点では金融庁による「暗号資産交換業者登録一覧」には含まれていません。